気分はピアニスト

2021/05/27

お母さんと一緒に鍵盤を弾く男児

 街中に置かれ、誰でも自由に弾くことができる「街角ピアノ(ストリートピアノ)」。全国的に広がりを見せており、市内では現在、アリオ橋本の1階で奏でることができる。

 このピアノを貸し出しているのは、橋本でピアノ販売などを行う株式会社牛久保(牛久保章社長)。同社は昨年の冬、期間限定で相模大野駅(南区)に置かれたストリートピアノの調律などを担当。他にも、市内の小中学校のピアノの調律を請け負っていることなどから、昨年11月にアリオ橋本とのストリートピアノ事業がスタートした。同施設の野尻敏行支配人は「昨今なかなか本物のピアノに触れる機会がないため地元の牛久保ピアノさんに声を掛けて始まった事業だが、好評で何回も実施期間を延長している」と話す。

 二本松から買い物目的で訪れたという女性は、「本物のピアノは弾いたときの重みが違う」とJ−POPを数曲演奏。橋本から母親と一緒に来た2歳の男児は、夢中で鍵盤を叩き、ピアニスト気分を味わった。

 昨年末には、ストリートピアノの演奏動画で有名なYouTuber「ハラミちゃん」が曲を披露しに来訪。牛久保社長は「アリオはいつでも人が集うので、ストリートピアノの実施場所としては最適。感染対策をしながら、たくさんの人がピアノを楽しんでもらえたら」と話している。

 実施期間について、現時点では8月までを予定している。