甲斐 大輔さん

2021/06/24

情熱的に伝統を継承

 ○…相模原商工会議所の下部組織で、工業系企業の若手経営者たちで構成される「青工研」の42代会長にこのたび就任。「発信するのはあたりまえ」をテーマに、SNSでの広報活動に注力していく。「悩んでいる経営者に青工研のことを発信して入会に導くことができれば」と使命感に燃えている。

 ○…東京都練馬区出身。高校卒業後はミュージシャンをめざし活動した。しかし19歳の頃、母が癌に侵されたことをきっかけに「迷惑はかけられない」と一念発起し、埼玉の粘着加工会社に就職。7年間無遅刻無欠勤で働き続けた。「ものづくりの楽しさと、初めて部下を持ったことで人を育てる大変さを学んだ」と懐かしむ。その後、父が相模カラーフォーム工業の社長に就いたのを機に同社へ入社。現在は営業部長として、看板商品「くびにかけるくん」をはじめとした商品の開発や販売に精を出している。青工研には6年前に入会。「熱く、学びになる会だと感じた。入会した時からせっかくなら会長になりたいと思っていた」

 ○…趣味はロードバイク。同会の仲間と一緒に江の島まで行くことも。「みんなで青工研や自分らの会社の話をしながら走っています」と仕事への情熱は趣味の中にも溢れている。学生時代飲食店でアルバイトをしていたため、料理も得意。「凝り性なので形から入ってしまう。中華鍋で作るニンニクチャーハンが自慢です」とにやり。

 ○…今年の同会のスローガンは「そこに愛はあるのかい」。若い会員を成功させたいという思いから付けられた。「青工研は、厳しくも愛のある会。伝統を次の世代へと継承していきたい」。新しい時代へとつなげていくために「情熱」を胸にまい進していく。