田中 和亜(かずあ)さん

2021/08/12

「法」で地域に支援を

 ○…市内で活動する「司法書士」約80人を束ねる県司法書士会相模原支部の支部長に就任。任期2年の中で「参加意識をあげる」ことを目標に掲げた。平等に活動を割り振り、個人の負担を減らすことで更なる発展をめざす。コロナ下で制限も多い中、本部と支部の顔つなぎとして、円滑な運営に努める。

 ○…横山小、清新中、弥栄東高校(現・相模原弥栄高)と生粋の中央区育ち。母が司法書士事務所に務めていたこともあり、幼い頃から法律に興味があった。大学は法学部へ。リクルートスーツを着込んでの就職活動が苦手で、「司法書士」になることに決めた。寝食以外は勉強に打ち込み、市内の事務所で働きながら26歳で試験を突破。「人付き合いが苦手で選んだ職だが、この仕事をすることで沢山の人と出会い、楽しく思えるようになった。人の力になれる、やりがいある仕事」

 ○…趣味はスポーツ観戦。大学時代からJリーグに入れ込み、横浜FCの設立当初からの熱心なサポーター。ホームはもちろん、車で足を延ばせる範囲で、年間30試合を観戦。大学生の息子も高校生の娘も、幼いときからの「英才教育」で引き込まれ、サッカーファンに。「遠征は家族での小旅行にピッタリ」と弾ける笑顔を見せる。

 ○…同支部を「地域の相談の窓口に」と意気込む。「とにかく気軽に相談してほしい。法で解決できること以外でも適切な機関につなげることができたら」と展望。地域の課題解決に法の専門家が携わる体制づくりをめざす。福祉や医療などの専門家が支援を行うことは多いが、そこに「法」の専門家として司法書士も加わるのが理想。「日々の生活で困ったことがあれば司法書士に」。まちの法律家として、地域に尽力する。