「4R」で循環型社会へ 10月末までキャンペーン

2021/10/14

再生紙を使用したポスターと啓発用のマイバッグを紹介する市担当者=4日

 市は10月31日(日)まで、ごみの「大都市減量化・資源化共同キャンペーン」を実施している。

 ごみを減らし地球の資源を有効に活用する「循環型社会」実現のために国が定める「3R推進月間」の10月に合わせ、政令指定都市と東京23区の清掃事業担当部門が連携して1992年度から実施している取り組み。

 3Rは、ごみになるものを減らす「リデュース」(排出抑制)、ものを繰り返し使う「リユース」(再使用)、再び資源として使う「リサイクル」(再生利用)の頭文字を取った言葉。市ではこれに、不必要なものを買わない・使わない「リフューズ」(発生抑制)を加えた「4R」の推進に取り組んでいる。

 市は政令市に移行した2010年度から同キャンペーンに参加。そのほかにも市広報やSNSなどでごみの減量を呼びかけてきた。その結果、市民一人1日あたりの家庭ごみ排出量は08年度の572gから19年度には491gまで減り、啓発の一定の効果は見られている。一方、20年度は501g(速報値)と増加。要因として市資源循環推進課の担当者は「コロナ禍の影響で自粛生活が長引き家庭ごみが増えたことと、感染対策の意識からごみを分別しづらい状況が続いたことが考えられる」と話す。

 同キャンペーンでは、市内の公共施設や小中学校にポスター170枚を掲示するとともに、環境に関する催しなどでオリジナルのマイバッグ1千個を配布してごみ減量を呼びかける。マイバッグは新型コロナの感染状況を見ながら11月以降も配布を続ける予定という。

 同課によると、市内の家庭から排出される一般ごみのうち約3割が紙類やプラ製容器包装など再利用の可能な「資源」。ごみ減量の余地はあり、担当者は「行政と市民が共にできることに取り組み、循環型社会をめざしていきたい」と話す。

 問合せは同課【電話】︎042・769・8245。