フードロス「0」めざして  冷凍パンの自販機も

2021/10/28

かながわSDGsパートナー登録認定証を持つ飯田社長と西村浩二主任(上)/冷凍パンの自動販売機

 10月は国が定める「食品ロス削減月間」となっている。相模原に本社を構える夢造りパン工房が母体となり昨年設立された、フードエコスタイル社(飯田将泰社長)はパンを始め「食品ロス0」達成のため、精力的に取り組んでいる。

 同社はロスパン専門の通販サイト「ecostapan(エコスタパン)」を運営している。全国のパン屋から出店を募り、売れ残ったパンの詰め合わせをお得な値段で販売。そのままだと廃棄されてしまうパンを、欲しい人の元へ届くシステムを構築した。

 同社はこのほど「冷凍パン」の自動販売機も開始。冷凍することで賞味期限が伸び、在庫管理が容易になるため廃棄が生まれにくい。冷凍パンはトースターなどで解凍すると、できたてと変わらない味で食べることができる。夢造りパン工房淵野辺店前に設置した自動販売機では人気のカレーパンやクリームパンなどが購入可能で「定休日にもおいしいパンが食べられる」と好評だ。

 飯田社長は「通販サイトや自動販売機を利用してもらい、パンを食べて食品ロス削減に協力してほしい。廃棄を減らしたいパン屋、飲食店などは相談いただければ」と話している。問い合わせは同社【電話】0462・11・6685へ。