詐欺被害防止に感謝状 コンビニ店員の木村さん

2021/11/11

右から山下会長、木村さん、田上署長

 特殊詐欺被害を未然に防止したセブンイレブン相模原城山谷ケ原2丁目店の定員・木村藍里さんに対して10月26日、津久井警察署署長室で、田上数仁署長から感謝状、山下利麿津久井防犯協会会長から記念品が贈呈された。

 木村さんは10月7日、電子マネーを購入するため来店した高齢の男性に対し、積極的な声掛けを実施。購入理由など、具体的な確認を行うなどして、手数料名下の特殊詐欺被害を未然に防いだ。来店した男性は「携帯電話に『返金の準備が整っているので振込手数料を送金して下さい』と連絡が入り、本当にお金が戻ってくると信じてしまった。自分が騙されるとは思ってなかった」と説明。木村さんは「電子マネーを買って番号を相手に教え、お金を騙し取られる詐欺の手口は知っていた。従業員の間でも、日頃から電子マネー購入客への対応には気を配っている」と振り返った。

 状況を聞いた田上署長は「詐欺は騙されていることに気づかないままに手続きを進め、被害に遭ってしまう犯罪なので、第三者として冷静に対応される方の存在は心強く感じている」と話し、山下会長は「地域から被害に遭ってしまう人を一人でも減らしたいと思っているので、このような功労は大変有難く思う」と謝意を述べた。