半導体製品製造工 技術を次の世代へ 鈴木敬生さん

2021/12/09

 インターネットを使う際に必要となる「光送受信モジュール」と呼ばれる光半導体デバイスの製造に携わる日本ルメンタム(小山)の鈴木敬生さん(61)。海外からの光半導体需要が増えた際は作業効率を高めるため、通常業務を行いつつ、専用作業台などを作製。安定した製造ラインを構築した。その結果、それまで月で2千台ほどしか製造できていなかったモジュールを1万台以上作ることを可能にした。

 高校卒業後、日立製作所の高等職業訓練校に進学。そこで、「自分で工夫して品質の良いものを作る」というものづくりの楽しさを知り、約40年間製造業に従事してきた。

 今では、技能五輪全国大会に出場する技術者への指導も行っている鈴木さん。「ものづくりは世界をつないでいくことを実感できるやり甲斐のある仕事。次の世代へと継承していきたい」と笑顔で話した。