学生ドローンパイロット 相模原の魅力 動画で発信 クラファンを元に制作

2022/02/03

プロジェクトメンバーの(前列左から)佐藤侑陸さん、吉崎圭祐さん、(後列左から)中村一咲さん、佐藤大斗さん、大坪洋人さん

 新型コロナウイルスの影響を受けた相模原の施設や街を元気づけたいと、市内のドローンスクール「ドローンラウンジ・ジュピター」(横山)で働く学生が立ち上がり「目指せ100箇所!相模原の魅力をドローン映像で発信したい!」プロジェクトを発足させた。現在、プロモーション動画の撮影費用100万円の支援をクラウドファンディング(クラファン)で呼び掛けている。

 「生まれ育った相模原に何かしたかった」とプロジェクトのプロデューサーを務める吉崎圭祐さんは力説する。「観光地として認知度が低く、飲食店や商業施設はコロナにより打撃を受けてしまった。何かできないかと思った」。大学に通いながらトレーナーとしてドローンスクールでアルバイト勤務をする吉崎さんは、同スクールのドローンアドバイザーである大坪洋人さんに相談。自分たちの技術や知見を生かし「ドローンで相模原の魅力を伝えよう」と決めた。話題性のあるドローンで迫力のある映像を撮影し世界に発信することで、観光地としての認知度を向上させアフターコロナの来訪者増加と共にコロナの影響を受けた施設の売り上げを回復させるのがねらいだ。バイト仲間にも呼び掛け、賛同した6人(吉崎さん・大坪さん・佐藤侑陸さん・足立流史さん・佐藤大斗さん・中村一咲さん)で昨年11月にプロジェクトを発足。学業やバイトの合間を縫って打ち合わせを重ねた。

100カ所めざし

 インパクトと話題性のため、撮影場所の数を市内の施設100カ所、1カ所約30秒と決めたが、「機材費と移動費で最低1カ所に1万円の費用がかかってしまうのが問題だった」と振り返る吉崎さん。メンバーとの話し合いで費用はクラファンで集めることにした。クラファンでは、自分の店を撮影してほしい人のほか、お気に入りの店を指定しての支援も可能。募集期限は2月28日(月)までで、1月29日現在約68万円の支援が集まっている。100万円の目標を達成でき次第、ドローン撮影が始まる。1日2カ所、月8件程度を分担して撮影。年内中に100カ所を1本にまとめたプロモーション動画を制作し、ユーチューブやインスタグラム、ツイッターなどのSNSのほか、新たに立ち上げる予定の公式ホームページで公開するのが最終目標だ。

 吉崎さんはメンバーを代表し「プロジェクトを面白いと感じた方、相模原を盛り上げたい、頑張れ、と応援したい方、ぜひご協力ください」と支援を呼び掛けている。クラファンの詳細はhttps://camp-fire.jp/projects/view/517050、問い合わせはinfo@droneshoot100.com。

商議所もコラボ

 クラファンやチラシ配布に加えて、メンバーは地域の総合経済団体である相模原商工会議所にもプロジェクトについてプレゼンテーションを行った。メンバーの相模原への思いや熱意が伝わり1月27日、同商議所が18年間取り組んできた「相模原お店大賞」とのコラボ企画として連携することが発表された。歴代受賞者の中から30店舗限定で実施、費用は同商議所が負担する。制作された動画は地元情報サイト「さがさが」、飲食宿泊業部会ユーチューブチャンネルでも公開予定。