谷口台小5年3組 市の魅力 自販機で発信 児童厳選の名産品を販売

2022/03/17

2月27日に行われた自動販売機の販売セレモニーの様子=谷口台小学校提供

 相模原市の名産品を販売するため、児童が企画した自動販売機が下溝のレトロ自動販売機コーナーに登場し、話題となっている。

 現在、同自販機ではブルべの樹(緑区)の「ブルーベリージャム・ゆずマーマレード」、有限会社ふじの(緑区)の「藤野ゆず坊サイダー」、豊国屋(新戸)の「津久井在来大豆のふく豆」「津久井味噌クッキー」、西洋菓子海援隊(中央区)の「相模原マドレーヌ」、セ・ラ・セゾン(中央区)の「季節のカップアイス」を販売中。アイデアを出し、商品を選んだのは、谷口台小学校5年3組の児童たちだ。

 同校の5学年では、「相模原市民のシビックプライドをあげよう」をテーマに総合的な学習に取り組んできた。なかでも3組は「相模原市を好きになってもらう」ことをテーマに、相模原市の魅力を伝え、広げて、残していくために何ができるかを考えてきた。

 そこで、市の美味しい名産品を広く紹介すること、その手段として相模原の名所でもある中古タイヤ市場のレトロ自動販売機コーナーを活用することを考案。学校を通じて中古タイヤ店の斎藤辰洋社長に依頼したところ、快諾を得ることができた。名産品も児童が調査を行い、試食を重ねて6商品を厳選した。

 設置初日の2月27日には販売セレモニーを実施。市内3区の名前を入れ「南中3緑(なんちゅーみりょく)自動販売機」と名付けた自販機に、児童自ら商品を棚入れし、手書きのPOPなどで自販機を装飾した。「市の魅力が伝わる商品ばかり。いっぱい買って市を好きになってほしい」と同クラスの木下颯さん、新海創也さんは話している。なお、一時的な販売ではなく、今後も継続していく予定だ。