せきぐちあいみさん VRアート制作を生配信 3Dで相模原を表現

2022/04/14

市役所さくら通り前のステージでパフォーマンスを披露するせきぐちさん=4月2日、市民会館前

 新型コロナウイルスの影響で実地開催が中止となった相模原市民桜まつりの代替イベント「SAKURA SAGAMIHARA」が3月25日から4月3日まで開催された。4月2日には、相模原市緑区出身のVRアーティスト・せきぐちあいみさん=人物風土記で紹介=が登場し、市民会館前の桜並木の下でVRアートを制作する様子が生配信された。

 VRとは「Virtual Reality」(仮想現実)の略で、VRアートは仮想現実に立体的な3Dの絵を描くこと。絵に奥行きを生むことが可能で、仮想現実を見るための専用ゴーグルを装着して制作する。せきぐちさんは2016年からVRアーティストとして絵を描き始め、現在は世界10カ国に活動の場を広げている。

 この日描いたVRアートのテーマは「桜×相模原×未来」。せきぐちさんは生配信で市の鳥・ひばりを描き、桜並木と市の花あじさい、市公式キャラクターのさがみんを掛け合わせた作品を完成させた。

 パフォーマンスの後、相模原市民まつり実行委員会の梅津賢一実行委員長と本村賢太郎市長、せきぐちさんのトークセッションも実施。せきぐちさんは「幼い頃から心に残っている桜並木の前でパフォーマンスできてうれしい」と笑顔で感想を話すと、「桜とあじさいが同時期に咲くことは現実ではありえないが、VRだから描ける世界。相模原の子どもたちにはありえないと限界を決めずに無限の可能性を信じて生きて欲しい」と作品に込めた思いを明かした。配信のアーカイブは公益社団法人相模原青年会議所のYouTubeチャンネルから視聴できる。