区内在住嘉手納杏果さん 発明品「テリッパ」が商品化 SC相模原とコラボ

2022/07/21

「テリッパ」を手にする嘉手納さん

 区内在住の嘉手納杏果(ももか)さん(13)が発明し、特許を取得した感染症対策品「テリッパ」が、地元サッカークラブ・SC相模原とのコラボにより初めて商品化された。商品名は「SC相模原オリジナルマスククリップ」。7月23日(土)にSCのホーム、相模原ギオンスタジアムで開催される愛媛FC戦(午後6時キックオフ)で発売されることが決まった。

一度は延期に 

 嘉手納さんが発明した「テリッパ」は長さ9センチほどのマグネットクリップ。内側に折りたたんだ使用中のマスクを、衣類の裾やバッグなどにはさんで保管できるようになっている。親指と人差し指が入れられるバンドをつけており、片手で扱える手軽さがある。嘉手納さんは小学生のころから数多くの発明品を手がけ、テリッパで6つ目の特許を取得している。

 地域密着や青少年の育成などを理念に掲げているSC相模原は「テリッパ」を製作した株式会社三洋を通して嘉手納さんに打診し、初の商品化が実現した。当初は、公式戦(横浜戦)とその前座として元日本代表が集まるドリームマッチが開催される4月に発売する予定だったが、SCのチーム内で新型コロナのクラスターが発生したことから延期となっていた。

発売決定に喜び

 1カ月ほど前に、愛媛戦での発売をクラブから聞いた嘉手納さんは「もう販売する機会が無いと思っていたので、うれしい」と喜びを表す。場所はスタジアム園路グッズ売り場。嘉手納さんは園路のスタジアムカーで「テリッパ」の紹介を行う。嘉手納さんは「4月に紹介する予定だった内容をまた覚えないといけない」と話すと同時に、新型コロナの感染者が増えていることから「今度は無事に開催してほしい」と願っていた。

 グッズ売り場は午後3時30分頃オープン予定。価格は550円(税込み)。SCの広報担当者は「当日は打上花火やカブトムシ掴み取りイベントなども行う予定で、夏休みに入った子どもたちに来場してほしい」と話している。