市消防 ほふく救出で全国3位に

2022/09/08

全国大会のほふく救出種目に出場した(左から)長澤さん、菊地原さん、寺川さん=8月29日、市消防局で

 相模原市消防局に勤務する菊地原達宏さん(34)、寺川亮太さん(31)、長澤竜ノ介さん(28)が8月26日、東京都立川市で行われた第50回全国消防救助技術大会(一般財団法人全国消防協会主催)陸上の部ほふく救出訓練種目で出場52チーム中3位に輝いた。

 全国から選ばれた隊員が一堂に会し、日頃鍛えている消防救助技術を競い合う大会。陸上・水上各8種目に分かれて訓練の成果を披露する。

 ほふく救出は、3人一組で1人が空気呼吸器を着装。足にロープを結んで8mの煙道を検索し、要救助者1人を屋外に救出した後、2人で安全地点まで搬送する訓練。

 3人は6月22日に行われた県大会で同局チームとして3連覇を飾っており、全国でも1位を狙ってきた。長澤さんは「毎回、同じ動きができるよう確認し合った」と鍛錬の日々を振り返る。

 全国大会では、62秒とされる標準所要時間を大きく上回る35・6秒で訓練を披露。減点もなく、全体の3位に入った。「訓練に協力してくれた他の隊員や家族に感謝している。日本一を目標に掲げてきたので悔しい気持ちもあるが結果に胸を張りたい」とチームリーダーの菊地原さん。寺川さんは「全国は誰もが経験できる場ではない。他地域の隊員の心意気を感じられ勉強になった。災害現場にこういう心意気を結びつけたい」と述べた。長澤さんは「日本一目指して努力する。絶対に助けるという気持ちで訓練に臨んでいる。迅速確実な救助活動につなげていきたい」と話した。