高尾で鉄道写真展

2022/10/27

3日から 駅北口

 JR中央本線、横浜線、京王線、小田急線など近隣を走る鉄道の写真展が11月3日(木祝)から高尾駅北口近くのギャラリーで開催される。A4サイズの鉄道写真およそ30点を展示する。

 「鉄道150年に贈る旅する鉄道写真展」の主催は「撮り鉄3人組」。市民ギャラリーなどで展示活動をする鉄道撮影グループ「写鉄さがみはら」のメンバー3人。中心となって活動する中央区在住の金子昭さん(70)に話を聞いた。

SL追い50年

 金子さんは蒸気機関車(SL)などの撮影が趣味で、まだSLが現役で運行していた頃からおよそ50年、撮り続けている。SLの魅力について金子さんは「やはりあの煙。あれは人間の息遣いのよう」と表現する。「同じ写真は2度と撮れない」とし、カーブや坂道など力強く煙をはくタイミングを狙って撮る。構図は基本的に「風景が入った」もので「どこを走っているか」がわかるようになっている。

あえてフィルム

 デジタルカメラを使わずフィルムカメラ「オリンパスM1」を愛用している。「デジタルはインパクトがありますが。アナログの温かみが好きです」。仕事を退いた現在は月に1度ほど、地方へSLの撮影に出かけている。今回の展示ではここ1年で撮影したSLなどを披露する。

 3人組は金子さんと「撮り鉄」の後輩、森本誠一さん(緑区在住)、森本智文さん(横浜市在住)。3人は元々「写鉄さがみはら」という鉄道撮影グループのメンバーで、同グループはJR相模原駅ビル内の相模原市民ギャラリーでも11月17日(木)から展示を企画している。金子さんは「八王子の展示は相模原での展示の予告編。風のように走り去る列車たちの姿を心から楽しんで」と来場を呼びかけた。

 高尾での展示は11月6日(日)まで。時間は午前10時から午後6時。最終日は4時まで。会場はギャラリーRoom18%(高尾町1590)。問い合わせは金子さん【電話】042・733・0361。