下九沢の洋菓子店 県名菓展で技術賞 地食材使用クッキーで

2023/02/09

受賞作品「さがみのひばりクッキー詰め合わせ」を手にするオーナーシェフの笹野さん

 味やデザイン、技術などが優れた菓子を表彰する第30回神奈川県名菓展菓子コンクールの表彰式が1月31日に横浜市内で行われ、下九沢の洋菓子店・アンファンネージュが出品した相模原の食材を使用した焼き菓子「さがみのひばりクッキー詰め合わせ」が技術賞を受賞した。

 県内の魅力ある名菓を発掘するため1961年から2年に1度開催されている同展。本来なら昨年実施予定だったがコロナで中止となり、今回3年ぶりの開催となった。

 技術賞に輝いた「ひばりクッキー」はオーナーの笹野和夫さんが生まれ育った相模原への思いを込めた作品。「地元をアピールしたい、相模原の食材をたくさんの人に知ってほしいと思って」と応募の理由を話す。

 クッキーの形は幼少期から親しみのあったひばりがモチーフ。材料には平飼い有精卵さがみっこや津久井きなこ、藤野の柚子などを使用、素材を生かし風味豊かに焼き上げた。昨年11月から店頭でも販売。一時は売り切れになるほど、同店の人気商品にもなっている。

 身が引き締まる思いで表彰式に出席したという笹野さんは「ほかの作品も見させていただき、とても参考になった」と感想を述べ、「次はもっと上を目指したい」とさらなる意欲を見せた。

 同展には一般名菓の部18点、観光みやげ品の部14点の応募があり、各部門ごとに最優秀賞・優秀賞・技術賞が1作品ずつ表彰された。