相模原市 若年層へ周知強化 ポスター、動画などで

2023/03/23

学生が制作したポスター

 市では4月9日投開票の第20回統一地方選挙に向け、特に若年層にターゲットを絞り込み、ポスターや動画を使い啓発している。

 前回2019年の統一地方選の市内の投票率は全体が48・91%だったのに対し、10代は37・76%、20代が25・75%、30代が35・83%と若い世代の低調ぶりが顕著だった。市選挙管理委員会は「選挙や政治に対しての関心の低さが大きな原因だと考える。子どもの頃に親と一緒に投票所へ行ったことがないとか、家庭や学校で選挙や政治について話題になることが少なく、投票するという意識の醸成が育まれていないことが要因では」と分析する。

 市では今回、若い世代に届くよう啓発ポスターや動画を作るなどし、周知に努める。ポスターは南区の女子美術大学に制作を委託し、若者に身近な「自撮り写真」の姿に「#ちょっと新しい日曜日の過ごし方」とのメッセージを添えたもの。市内でおよそ200カ所に掲示される。動画は市内大学の学生も構成員となっている「相模原・町田大学地域コンソーシアム」に頼んだもので、市内の庁舎やコンビニなどでも放映される。