相模湖でダムカレー 8店で提供開始

2023/04/27

「さがみ湖 相模ダムカレー」をPRするのぼり旗

 相模ダムの大規模改修に合わせて、相模湖周辺の飲食店で4月15日から「さがみ湖 相模ダムカレー」の販売が始まった。これはダムの改修をきっかけに、地域活性化と観光振興を合わせてPRしたいと相模湖地区まちづくり会議が中心となって進めてきたもの。一般社団法人相模湖観光協会の中里正巳事務局長は「これを機会にたくさんの人に相模湖に足を運んでもらえれば」と話す。

 相模ダムは、1947年に完成した日本で初めての多目的ダム。上水道、工業用水、水力発電などが行われており、神奈川県の用水供給に大きな役割を果たしている。しかし、施設の老朽化と長年の放流の影響で川底や両岸の侵食が進んでいることなどから、県企業庁が2018年に改修工事の計画を策定。38年の完成を目指して計画が進行している。

 この大規模改修の機会に、同会議では「何か地域のPRができないか」という話し合いを重ねてきた。カレーを提供する飲食店が相模湖地区には多いことから、「ダムカレーを作って地域をPRしよう」と決まり、昨夏から準備を進めてきた。

 相模ダムカレーを提供するのは地区内の8店舗。各店は相模ダムをモチーフにして趣向を凝らしたオリジナルのダムカレーを提供する。中里事務局長は「ごはんやカツをダムに見立てたり、カレーを湖にしてみたり、各店がさまざまな工夫を凝らしている」と話す。

うれしいこと

 8店の中でも、今回の企画以前からダムカレーを提供している「ともしび喫茶レストラン青林檎」(県立相模湖交流センター2F)。同店では11年のオープンと共にダムカレーを提供している。店長の小山創(はじめ)さんは、「2011年に施設が民間の指定管理に移行するタイミングで、『名物になるものを作ろう』という話になり始めたのがダムカレー。今では地域の人やダムマニアの人も食べにきてくれますよ」と話す。今回のダムカレー企画が始まることについては、「まち全体がにぎわうのはうれしいこと。観光の人が大勢訪れてダムカレーを楽しんでいただけたら。まちおこしの一つになれば」と期待する。

マップ配布中

 今回の企画に合わせて同会議ではダムカレーマップを作成。マップはJR相模湖駅、相模湖観光案内所、相模湖総合事務所、各店舗で配布中。また、相模湖観光協会のホームページ(https://sagamiko.info/)から閲覧することもできる。中里さんは「カレーマニアやダムマニアの方にも興味を持ってもらえたら」と話す。

 ダムカレーについての問い合わせは同会(観光案内所)【電話】042・684・2633(受付は午前9時から午後5時)。

 さがみ湖相模ダムカレーを提供する店舗は以下の通り。【1】見晴らしドライブイン(与瀬)【2】かどや食堂(与瀬本町)【3】いかりやレストランデミタス(与瀬本町)【4】レストランまつき(与瀬)【5】青林檎(与瀬)【6】グリーンスポット(与瀬)【7】寿麹庵BISTRO蔵(千木良)【8】カレー&コーヒーKARIN(寸沢嵐)

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社