屋台や催しがずらり–。統一地方選挙の年に桜まつりに代わって行われる「相模原市民若葉まつり」が5月13日(土)と14日(日)、市役所さくら通りで開催される。コロナ禍により市民まつりの現地開催は4年ぶりで、節目の50回目を迎える。同実行委員長の野村勇次さんは「一生懸命盛り上げたい」と意気込む。
毎年40万人以上が集まり、大きなにぎわいを見せる市民まつり。1974年に市制施行20周年を記念して初めて開催され、市民から親しまれてきた。ただコロナ禍で2020年以降、3年連続で現地での開催が中止となっていた。
今回は「72万人のふるさとづくり〜人・もの・自然、すべての共生を求めて〜」をテーマとし、恒例のパレードのほか、50回記念イベントやSDGsゾーンでのスタンプラリーなど新たな催しも企画されている。
開会式は13日午後1時30分から。初日は鼓笛バンドや在日米陸軍軍楽隊が演奏しながら練り歩くパレードの後、小・中学生を対象に実施された「若葉まつり絵画コンテスト」の表彰式がある。
2日目のパレードには27団体が登場し、阿波踊りやフラダンス、オリジナルソングの歌唱など個性豊かなパフォーマンスで盛り上げる。また会場には市内を中心に活動する各種団体のブースが軒を連ね、市役所本庁舎前の特設ステージでは両日とも多くの団体が歌やダンス、伝統芸能などを披露する。
長年、同まつりを牽引してきた相模原青年会議所はディンプルアートのブースを開く。ディンプルアートとは自動車のフロントガラスの廃材から生まれた絵の具を使用するアートで、SDGsへの貢献が期待できる。100枚の作品を集めて1つの絵を制作し、市内の各所に展示する予定。
野村実行委員長は「50年続く催しをようやく復活できるのはとても感慨深い。今後も市民まつりをしっかりと引き継いでいきたい」と話した。