南区 大型イベント通常開催 コロナ5類移行で

2023/06/08

東林間サマーわぁ!ニバル=同実行委員会提供

 新型コロナウイルスの5類移行を受け、南区内各地でイベントが戻ってきている。2020年以降、中止や一部開催となった区内の大型イベント「東林間サマーわぁ!ニバル」、「相模大野もんじぇ祭り」、「相模原よさこいRANBU!」は、4年ぶりのリアル開催が決定。主催者たちは「復活」や「再開」をテーマに準備を進めている。

東林間「例年規模」

 約3000人の踊り手が集う阿波踊り「第32回東林間サマーわぁ!ニバル」は8月5日(土)と6日(日)、東林間の駅前通りで開催される。

 昨年は観客を入れない地元3連による動画配信で開催。今年は4年ぶりの「通常開催」で準備を進めている。同実行委員会の田中武実行委員長は「規模縮小という考えもあったがやるのであれば通常規模」と決断したという。

 地元の5連を含む30連以上の参加を見込む。これまで駅前通りに設ける各演舞場で演舞する「組踊り」形式だったが、観客の分散を目的に、今年は隊列を組んで踊りながら進む「流し踊り」形式に変更。田中実行委員長は「阿波踊りは東林間の夏の風物詩。参加連や見ている人が楽しんでもらえるように、住民が東林間に住んでよかったと思えるように盛り上げていきたい」と語った。

相模大野飲食店「復活」

 11万人以上が来場する食と音楽の祭典「相模大野もんじぇ祭り」。20年にオンライン開催を実施し17回目を迎える今年は8月26日(土)と27日(日)、相模大野中央公園で4年ぶりにリアル開催する。

 「夏に落ち込む売り上げを上げよう」と相模大野駅周辺の飲食店主たちから始まった同イベント。出店する飲食店は相模大野駅周辺商店会と商工会議所に加盟していることが条件となる。

 今年参加する飲食店は27店舗を予定する。コロナ下で大きな影響を受けた飲食店。参加を見送る店舗もあるという。同祭り実行委員会の副委員長を務める塚本敏さんは「人が足りないなど、正直、厳しい話も聞く。それでも規模を縮小しても続けていくことが大事」と語る。

 また、相模大野駅から同公園まで、旧伊勢丹を通る動線の変更についても調整中だという。「課題は多いけど、相模大野の復活をテーマに、元気を取り戻すきっかけになれば」と力を込める。ライブの出演者は2日間で14組。両日、恒例の花火も打ちあがる。

古淵「再開」を主眼

 7万人が来場する古淵の「相模原よさこいRANBU!」は9月17日(日)、古淵西公園など古淵駅前通りで4年ぶりに開催される。

 全国から集まる約1000人以上の踊り手が、会場で演舞を披露する同イベント。3年間はコロナ下により中止していた。

 主催する実行員会の事務局長を務める河原政司さんは「3年間の中止による運営のノウハウの引継ぎ、協賛金がどれほど集まるのかが課題」と語る。

 今回は「『再開』に主眼を置く」と語る河原さん。会場をこれまでの4会場から3会場に減らし、恒例の演舞審査を行わない方針で検討しているという。

 河原さんは「チームの人も楽しみにしている。コロナでおとなしくなった街を元気づけたい」と、準備を進めていく。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社