公園を原則禁煙化へ 北公園などは分煙

2023/09/07

横山公園(中央区)にある喫煙所

 相模原市は8月21日、市立都市公園を含めた841の施設を10月1日から原則として禁煙化することを発表した。

 対象となるのは、625の市立都市公園、34の児童遊園、51の屋外スポーツ施設、40のふれあい広場、91の子どもの広場。地域団体などが管理するふれあい広場・子どもの広場については、順次実施するとしている。ただ、施設管理者が常駐せず、喫煙場所が定期的に管理できない広場は原則として禁煙にする方針。

条例の施策として

 市は今年4月、「健康づくり推進条例」を施行。「子どもから高齢者まで全ての市民が生涯にわたりいきいきと暮らし続けられる社会の実現」を目指している。

 今回の禁煙化は、望まない受動喫煙の防止や子育て環境の向上を目指すのが目的。少子高齢化が進行する中、「『子育てするなら相模原』として選ばれるまち」を目指す取組の一環となる。

 一方で、相模原北公園、津久井又野公園、相模湖林間公園など、市内12の公園等は喫煙場所を設ける分煙となる。

罰則なし

 今回の公園禁煙化では罰則は盛り込んでいない。市健康増進課の米多寛之課長は「個人のモラルに任せていたことが、マナーからルールへ一歩進み、『ここで吸ってはいけない』と声をかけられるようになる」と一定の効果を期待している。

 なお、県内の自治体では藤沢市・大和市など7市町ですでに禁煙化を実施しているが、政令市では相模原市が初めてとなる。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社