南区 自転車事故県ワースト 3割以上占める

2023/10/05

自転車運転時の危険なポイントを確認するシミュレーション

 相模原市南区内では、自転車事故の発生件数が9月22日現在、神奈川県で最多となっている。区内交通事故の3割以上が自転車事故となり、相模原南警察署では予防啓発のための注意喚起を行っている。

 同署管内の交通事故件数は543件で神奈川県で2番目に多い。そのうち、自転車事故件数は183件。県内で最も多く、構成比は33・7%を占める。同署交通課の署員は「南区内は上り下りが少ない地形で自転車利用者が多い一方で、道路が狭く自転車事故が多発する」と指摘する。

 事故が発生しやすいのは住宅地など信号のない交差点。車両との接触事故が多いという。同課の署員は「出会頭の接触が多く、一時停止すれば防げる事故。『乗れば車の仲間入り』という意識で運転してほしい」と呼びかける。

着用率1割未満

 2023年4月の道路交通法改正により、自転車のヘルメット着用が努力義務化となった。

 同署が5月に実施した調査によると、区内を走行する自転車のヘルメット着用率は8%。神奈川県の着用率8・4%より低い。「ヘルメットの着用で重傷事故は減る。また、規範意識が高いということは、安全運転にもつながる」と話す。

 さらに、スポーツサイクルの着用率は14%に対し、軽快車は5%。同課の署員は「軽快車のヘルメット着用率を上げなければならない。前後に乗せる子どもは着用させても、運転する人がつけてない3人乗りも目立つ。注意啓発をしていきたい」と力を込めた。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社