アートラボはしもと イトーヨーカ堂と再整備へ 事業協定を締結

2024/02/15

協定書を手にするイトーヨーカ堂の齋藤執行役員(左)と石井副市長(相模原市提供)

 相模原市は1月25日、2021年8月に閉館した芸術の活動拠点「アートラボはしもと」の再整備事業に関し、昨年10月に優先交渉権者に認定されたイトーヨーカ堂と基本協定を結んだ。

 今回の協定には事業に係る実施体制の構築や事業計画書の策定、必要な準備行為への着手、基本契約の締結などについて記され、イトーヨーカ堂の齋藤祐子執行役員と石井賢之副市長が署名を行った。今後、同施設のオープンに向け、検討を進めていく。

産官学民で連携

 隣接するアリオ橋本を運営する、イトーヨーカ堂。同社は「Art District(アート解放区)の醸成」をコンセプトに掲げ、アートラボはしもと、近隣の美術系大学、施設運営管理者、建物所有者が共同体となり、連携して事業を展開させていく。齋藤執行役員は「アリオ橋本を新たな文化芸術の発信拠点として創造し、産官学民のさまざまな知見やノウハウを集約し連携を図ることで、市民の皆さんの暮らしに彩りをもたらしたい」と展望を述べた。

 市担当者は「集客力の高い施設の特性を活かした中で、アートラボはしもとが活動できることは非常にありがたい」と感謝の意を表し、「これまでアートに関心がなかった方にも、より気軽にアートに触れ、感じていただけるよう、引き続き先進的かつ実験的な取組に努めていきたい」と話した。

 同施設は2025年度中に解体工事が開始され、2027年度中のオープンを目指す。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社