
博物館に展示されている馬の鐙
今年の干支である午に関する話題が区内に存在する。原当麻駅(当麻)近くにある当麻東原古墳は馬が埋められていたという伝承から「馬塚」や「名馬塚」と呼ばれており、発掘調査で馬具の一部が見つかっている。
当麻東原古墳は7世紀頃に造られたと考えられている円墳。1989年から90年の調査では馬具や装飾品など400点が出土。馬に乗る際に足を乗せる「鐙」が見つかっている。この鐙は相模原市指定有形文化財になっており現在、相模原市立博物館に展示されている。
同館によれば「古墳に葬られていたのは馬ではなく権力者。当時の庶民は馬に乗ることがなかったため、古墳は馬に乗って武器で戦う権力者の墓。鐙はあくまでお供えで実際に権力者が使っていたかは分からない」と分析する。
同古墳は名馬が埋められているという伝承により、地元から「名馬塚」や「馬塚」と呼ばれていた。「相模原民話伝説集」には「馬の命日に鈴の音が鳴っていた」という記載もある。
区内のほかにも中央区や緑区に「馬坂」や「牧」といった馬を連想する地名が存在する。相模原市郷土懇話会の大貫英明さんによれば「山に囲まれた相模原市には昔からたくさんの馬がいたため、馬のつく地名が残っているのではないだろうか」という。