
サウザンロードの路地裏にある飲食店「山ノ食堂」によるレシピ本『「山ノ食堂」の12か月 ごはんとおやつと瓶詰と。』(主婦と生活社)が2025年12月に出版された。1年かけて撮影された同店の季節の食材を使ったメニューのレシピやコラムが収録されている。
同店は19年に開店。弁当や惣菜、瓶詰を販売している。経営するのは「手を動かすことが好き」なことがっきっかけで出会った2人だ。
書籍出版の声がかかったのは24年の春。編集者が客として訪れていたことがきっかけだ。「本を出すことは想定していなかったのでまさに棚からぼたもち状態でした」と店主の一人、増川さんは回想する。
「準備は大変、撮影楽しく」
旬の食材を使ったレシピを紹介するため、24年12月から2カ月に1回のペースで撮影が入った。店舗営業用にいつも大量に作る料理を書籍では家庭向けにアレンジ。調整しながら何度も試作するのが大変だったという。特に昨年は「家と店舗の往復しか記憶にない」ほど忙しかった。西本さんは「出版のノウハウがないままスタートしたのがかえって良かった。撮影準備は泣きそうになるほど苦労したが、撮影後に使った料理をみんなで食べるなど和気あいあいとしていた」と振り返る。
普段は2人で営業しているため、編集者やカメラマンとチームで作り上げることが楽しかったという。
発売日の数日前に完成本を受け取った。「みんなで作ったもので、最後の襷を受け取った気持ち。自分たちの名刺代わりとしてこれからさまざまな人たちに広げていきたい」と増川さんは意気込んだ。
書籍は112ページ。定価1760円(税込)。近隣書店や同店で購入することができる。