日連アルプス 「恐竜歩き」密かなブーム 「ティラノ」縁取るルート

2026/02/12

赤線が話題となっている「ティラノサウルスルート」。道のりを縁取っていくと東を向いたティラノサウルスの地上絵が浮かび上がる。※(一社)藤野観光協会が発行する日連アルプスハイキングマップにルートを色付け

 藤野地区の日連アルプス周辺で「ティラノサウルスルート」と呼ばれるハイキングコースが一部の登山愛好家やハイカーを中心に話題となっている。ルートを縁取るとティラノサウルスにそっくりな地上絵が浮かび上がることからネットを中心にそう呼ばれる。(一社)藤野観光協会によると、「コースがSNSなどで広まり歩く人が増えている」と話す。

 ネットなどでこのルートの話題が盛り上がり始めたのは昨年。「登山アプリや地図アプリで歩いたルートを確認した人がそれをSNSやネットで発信して広まっていったのでは」と同会では推測する。特に昨年末からは一気にハイカーが増えているようで、「今年は午年で例年よりも陣馬山に来る人が多い印象だが、駅前のふじのね(藤野観光案内所)にも日連方面に向かう人が多く訪れている。ボランティアで登山道を整備する地元の人たちも同じように言っている」と話す。

 具体的なルートは、藤野駅方面から日連大橋を渡り金剛山、峰山、鉢岡山、日連山、宝山、青田山(宝峰)を抜けておおだ小径へ。県道520号を西に進み県道76号に戻ると、辿った道のりが東を向いたティラノサウルスになる。この「恐竜歩き」の所要時間は約5時間30分。一番高い山は標高460メートルの鉢岡山。

 実際にコースを歩いた同会の佐藤馨事務局長は、コースの魅力について「まず東京から近くて、駅からスタートして手軽に登ることができる。急な勾配もあるが、最初の金剛山を登ればあとは緩やかなアップダウンでハイキング感覚で歩けると思う。峰山や金剛山付近は山梨方面の景色が堪能でき、道中も合間から相模湖が見えたりするので景色を楽しむこともできる」と話す。

盛り上がりに協力

 ハイカーが増える一方で、ネットなどの口コミから話題となったコースということもあり、ルート上にトイレがないのが難点となっている。

 その状況に対して、ルート上に民泊施設を構える、おおだ山荘の森久保周一さんは、「昨年末から歩く人が増え出して、トイレに困るんじゃないかなと思った」と1月からトイレの無料開放を始めた。実際に利用者からは「『助かった』『ありがとう』と声を掛けられる」と話す。「せっかく人が来て盛り上がっても地域にメリットがないと寂しい。うまく利用して生まれるものがあれば良いし、盛り上げていきたい」と期待する。

 また、同会では地元の観光資源が注目を集めることを喜ぶ。現在は「藤野15名山スタンプラリー」を実施しており、「現状は何もないが、今後はティラノサウルスルートでも何か企画ができたら」と話している。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社