リニア工事現場に潜入 小学生らがSDGs体験

2022/11/24

熱心にメモを取る参加者の姿も

 見学や体験を通じてSDGsについて楽しく学べるバスツアー「さがみはらSDGs学べるトラベル」が11月12日と13日に実施され、25人の子どもたちが市内で行われているさまざまな取り組みを学習した。

 市内在住の小中学生を対象に市が主催したもので、6月と7月に実施されたツアーの第2弾。前回は食品ロスやソーラーシェアリングなどを学んだが、今回はリニア中央新幹線駅の工事現場の見学や人型ロボットによるSDGs授業、電気と防災のワークショップなどを体験した。

 2027年に開業、市内に停車駅が誕生する予定のリニア中央新幹線。普段は入れない工事現場を訪れた参加者らはやや緊張した表情を見せていた。JR東海の職員が「なぜリニアをつくるのか」「神奈川県駅(仮称)の工事方法」「駅構造物完成後の土の埋め戻しについて」「リニアとSDGs」などの説明をすると、熱心にメモを取る児童の姿も見られた。

 その後、ヘルメットを着用し深く掘られた現場まで移動すると、参加者からはその大きさに感嘆の声が。「広ーい」「もう来られないかも」と興奮しながら、記念撮影。特別な時間を共有した。

 先端技術や再生可能エネルギー、防災などの取り組みについて学んだ参加者からは「今しか見られない工事現場を見ることができて良かった」「ツアーのおかげでSDGsに興味がわいた」などの感想が聞かれた。市は今後も、体験などを通じてSDGsへの理解を深めていく事業を展開していきたいとしている。