商工会議所女性会 50周年 決意あらたに 「女性が輝く」目指し

2022/11/24

壇上からあいさつをする相模原商工会議所女性会の青木会長

 相模原商工会議所女性会は今年50周年を迎え、11月17日に杜のホールはしもとで記念式典を行った。商工会議所関係者のほか、県内の他の女性会の会員ら約100人が参加した。

 青木庸江会長からは歴史をつないできた諸先輩に感謝しつつ「コロナ禍で様々な制限がある中、会員が一丸となって力を合わせ、この日を迎えることができた」と話し、「今後も市内の商工業の発展に寄与し、女性が起業したくなる街、女性経営者が輝ける社会を目指して、シビックプライドの醸成に尽力していく」と今後の抱負を語った。

とうとるんで受賞の思い出

 青木会長は、女性会の取り組みの中でも近年で最も印象に残っている活動として、桑の葉で作ったお茶「とうとるん」の開発について感慨深く語った。かつて養蚕の街として発展した相模原にちなみ、市内の桑茶を使っており、桑の成分を活用した健康増進とあわせ、宅地化で減少していく桑畑の活用や地元農家との連携による生産者の意欲向上も兼ねた取り組み。2014年に県が優良商品を認定する「神奈川なでしこブランド」に認定され、日本商工会議所から最優秀賞にあたる会頭賞を得ている。

 あいさつに立った相模原商工会議所の杉岡芳樹会頭は「原材料高騰や円安などの影響で厳しい経営環境の中、経営者相互の連携がますます重要になってきている」と女性会の存在意義と果たす役割について語った。

 また、来賓として招かれた本村賢太郎市長は、これまでの自身と女性会との交流を振り返りつつ「ピンチをチャンスに変えるような女性らしい新しい発想に期待したい」と述べた。

 その後は女性会の歴史を映像で振り返った。

 同会は1972年11月に設立。会員同士の交流のほか、市民祭りへの参加や広報紙の発行、先進地視察研修会などの活動を行っている。30の企業・団体の女性経営者によって構成されている。