トルコ地震支援 串本町出身者だからこそ 洋菓子店が売上の一部を寄付

2023/03/09

トルコへの想いから支援を続ける清水さん

 中央区矢部の洋菓子店「セ・ラ・セゾン!」は、2月6日に大地震が発生したトルコを支援するための活動を続けている。

 オーナーの清水康生さんは和歌山県串本町の出身。同町とトルコ共和国は、1890年に同町の沖合で座礁したトルコ(当時はオスマン帝国)の軍艦「エルトゥールル号」の遭難事故に対する献身的な救難活動以来、友好関係が続いている。1985年のイラン・イラク戦争では、イランに取り残された日本人のためにトルコ政府が救援機を提供している。

 同町のふるさと大使に任命されている清水さんは、トルコとの友情関係に思いを馳せ、同町特産の金柑と世界的に有名なトルコ産のヘーゼルナッツを使った焼き菓子「エルトゥールル」を製作し、販売するなどトルコと故郷との友情関係を大切にしてきた。

 同店では地震の翌日から店頭に募金箱を設置するとともに「エルトゥールル」の売上の5%を串本町を通じて、トルコ大使館あてに寄付するという。清水さんは「トルコ人は親日派で、エルトゥールル号の事故に対する日本人の親切も多くの人が知っている。できることは僅かですが、ご協力をお願いします」と呼びかけている。

 なお募金活動は串本町の店舗でも行っている。