未来の文具や書店を創造 さがみ発想コンテスト

2023/03/23

最優秀賞の中嶋さん(前列右から3人目)と最終審査に臨んだ学生、審査委員

 相模女子大学は2月15日、「さがみ発想コンテスト」の最終審査会を開催。南区在住で同大社会マネジメント学科3年の中嶋美寿希さんが最優秀賞に輝いた。

 コンテストは、同大が在学生や卒業生などを対象に、定めたテーマに対し、柔軟で自由な発想力を活かしたアイデアを募集。12回目を迎える今回は「これからのカクヨムツタエル〜『文具・本・書店』のミライを発想してください〜」がテーマ。一次審査を通過した6人は、文具や書店などの存在意義や新しい魅力の開拓など、独創的かつ実現性の可能性も含んだプレゼンで最終審査会に臨んだ。コロナ禍でオンラインが続いていた最終審査会は3年ぶりに対面で開催された。

 中嶋さんは「色と香りで五感を刺激するデジタルペン」を提案。ノートを見返した時に、自分の文字を見て当時の記憶がよみがえった経験から、デジタルとアナログを融合させ、色や香りでより記憶の定着を狙ったペンを思いついた。

 最優秀賞に選ばれた瞬間は「現実味が湧かなくてフワフワした気分」と驚いた様子。それでも「暗記科目が苦手なので、もし実用化されれば自分でも使いたい」とはにかんだ。審査委員長を務めた同大の田畑雅英学長は「どのアイデアが最優秀でもおかしくない水準で、審査は久しぶりに興奮した」と参加者を笑わせた。