大野小6年西さん 宇宙の日作文で全国入賞 生命誕生の仮説と探査法で

2024/02/29

賞状を手に笑顔の西さん(西さん提供)

 「令和5年『宇宙の日』記念全国小・中学生作文絵画コンテスト」の全国審査で、相模原市立大野小学校6年生の西奏さんが、作文の部で入賞した。西さんは、生命誕生の仮説と探査法について執筆した。

 このコンテストは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが主催し、全国の小・中学生が宇宙航空・科学技術分野に対する夢や希望を喚起し、理解を深めていくことを目的に開催されている。「作文の部」と「絵画の部」があり、31回目となる今年は52の科学館が応募窓口となり、合計4914点(作文746点)の作品が集まった。審査はまず各科学館で行われ、そのうち最優秀賞に選ばれた各部門1点が全国審査へ進むことができる。西さんは、相模原市立博物館で最優秀賞に選ばれた。

 今回のコンテストの応募テーマは「月、火星、その先へ…自分の惑星探査計画」。西さんは「植物の祖先が誕生する時」という題名で執筆。太陽系の衛星や小惑星に着目しながら、生命誕生の条件について仮説を立て、植物の祖先を太陽系天体で見つける方法を具体的に紹介した。

 審査では、「植物の祖先が誕生する時代を想像し、豊かな表現力で書かれているところ」が評価され、主催者賞となる「日本宇宙少年団理事長賞」を受賞した。

「植物が好き」

 市内にJAXAがあり、文章力をつけてもらいたい父親の勧めで、同コンテストには1年生から応募しているという。花や植物が好きな西さんは、これまでにも植物をテーマに作文を書いてきた。科学館での入賞経験はあるが、全国審査での入賞は初めて。「1年生の頃の作文はファンタジーで奇想天外なことを書いていた。応募を続けてきて、文章の書き方がうまくなってきたと思う。賞が取れてすごく嬉しい」と微笑んだ。

 今回の作文について「1番最初の生命が植物。生命誕生時の化石は少ないので、当時のことが分かったら嬉しいなという気持ちを込めた」と振り返る。さらに最初の植物はどんな姿だと思うか尋ねると、「光合成をしないといけないから、葉っぱが大きいかな?」と想像を膨らませていた。

1日から展示

 西さんの作品を含む、今年度の相模原市立博物館での受賞作品(作文・絵画14作品)は、3月1日(金)から31日(日)まで同館(中央区高根3の1の15)1階エントランスで展示される。時間は午前9時30分から午後5時まで(毎週月曜と21日(木)は休館)。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社