市印刷広告協同組合 22地区を「楽しく学んで」 ゲーム開発で出前授業

2024/05/09

ゲームをPRする荒井委員長

 相模原市印刷広告協同組合(山本博之代表理事)は、相模原市と協働で開発した「シビックプライド向上ゲーム」を使った出前授業「さがみん教室」を5月からスタートする。子どもも大人も楽しく相模原市のことを学べるゲームに仕上がっており、同組合のSDGs推進・シビックプライド醸成委員会の荒井慶太委員長は「ぜひゲームで自分の住んでいる地区の事を遊びながら学んでほしい」と呼び掛ける。

 ゲーム開発のきっかけは2021年。組合に同委員会が発足し、シビックプライドを醸成する事業として「子どもから大人までが楽しく遊びながら相模原のことを学べる教育プログラムを」と開発が進んでいった。23年度相模原市協働事業提案制度に採択され、約1年かけて市と協働でゲームを完成させた。

 シビックプライド向上ゲームは「パズル」と「クイズ」から成る。相模原市内の22地区をピースとした「学習パズル」では、いかに早くパズルを完成させるかを競う。次に、22地区に関するクイズを出題して、その答えとなる地区をパズルにはめていき完成度を競う。「相模原市役所があるのは何地区?」といった各地区に関するクイズで、市内の情報と位置を連動して学ぶことができる。

 出前授業で配布する「さがみはらクイズ創作ノート」を使ってクイズを創作して出題すれば学びが深まり、より地域の魅力を知ること、広めることにつながる。創作したクイズは公式サイト『さがみん教室情報局』(https://nisso.sakura.ne.jp/sagamin.classroom/)で公開。「相模原のことはクイズを通してなんでも楽しく学べるというネットワークを構築していきたい」と荒井委員長は話す。

 組合では、4月12日からクイズを広めるための出前授業の受付を開始。市内3校での開催がすでに決まっている。出前授業の対象は小学4年以上で小学校、公民館、自治会、各種企業、団体、サークルなどから受け付ける。費用は無料で、2000個あるパズルの在庫がなくなり次第終了となる。出前授業の開催へ向け荒井委員長は「相模原市の22地区のことを楽しく学んでもらい、市の教育プログラムとして市内外にPRしていきたい」と意気込む。

 出前授業の申し込み、問い合わせはさがみん教室情報局から可能。問い合わせ同組合【電話】042・776・6100。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社