「信頼と貢献」「融和と団結」を胸に地域に根差し50年──。東京地方税理士会相模原支部が今年で創立50周年を迎えた。9月12日に記念式典が行われ、会員や関係者が節目を祝い、気持ちを新たにした。
税理士会相模原支部は昭和49年(1974年)7月20日、「信頼される税理士会」「ためになる税理士会」を基本方針に掲げ、会員数52人で発足。厚木税務署が分割されて相模原税務署が開設されたことに伴い、当時の厚木部会から分離独立して創設された。以来、「信頼と貢献」「融和と団結」の精神のもと、地域社会の発展に寄与。現在の個人会員数は289人。確定申告無料相談や市民相談委員派遣のほか、市民桜まつりへの参加や子どもたちを対象とした租税教室の実施など地域に根差した活動を続けている。
式典、盛大に
50周年を記念し、9月12日にはレンブラントホテル東京町田で記念式典が行われた。式典には会員や来賓など約180人が出席。
あいさつに立った嘉戸英二支部長は「これまでの50年の歴史は決して平坦ではなく、先輩方は数々の困難に直面しながらもそれらを乗り越え、歴史を紡いで来られた」と振り返り、「現在も高齢化や人材不足は深刻な状況で、円安や物価の高騰、DXへの対応も急務。先輩方の想いと精神を引き継ぎ、この大きな節目を新たな出発点として地域社会の発展に向けて一致団結して邁進したい」と決意を語った。
式典では同支部から相模原市への寄付金贈呈も行われた。寄付金を受け取った本村賢太郎市長はこれまでの取り組みに感謝を述べ、「税の納め方も変わっていく中で、市もDXを進めていく。これからも共に取り組んでいきたい」と話した。相模原税務署の加々美幸和署長は「創立以来、税務行政の運営にご協力いただき感謝する。あらゆる手続きが税務署に行かずにできる社会を目指し今後とも良きパートナーとして共に歩んでいきたい」と話した。