働くことや自立に悩む若者の就労支援などを行う団体「さがみはら若者サポートステーション」が今年で15周年を迎え、橋本のHKラウンジで11月20日、記念フォーラムが開かれた。支援した側の経営者と支援された若者らが登壇し、これまでの取組を振り返った。
さがみはらサポステは、厚労省と相模原市の委託事業としてNPO法人文化学習協同ネットワークが運営している。若者の職業的自立に向けた相談や就労に向けたプログラムを実施している。
支援者として登壇したのは橋本商店街協同組合事務局の上田聡さんと居酒屋を展開する株式会社「つきよ。」代表の滝柳遊さんの2人。上田さんは受け入れ側として若者を支援し、商店街の店舗に就職させた取組などを紹介した。また滝柳さんは自らが発起人として立ち上げた職場体験事業『雇用上手』の取組を紹介した。
就労支援を受けた若者2人も登壇し、「若者と地域がともに支え合うまちづくりを目指して」をテーマにそれぞれが体験談を話す場面もあった。
上田さんは「地域には受け入れる努力、受け入れる体制づくりが必要。地域が変わらない限り若者の環境も変わらない。地域が変わることで相模原全体が変わっていく」と取組の意義を語った。
滝柳さんは「僕たち大人がいつまでもギラギラして周りをワクワクさせて一緒にやろうぜという気持ちが大切だと思う」と話した。
支援を受けた若者2人は「周りの人たちはすごく偉くて自分はダメだと過剰に感じていた。職業体験を通じて、人の生々しい具体的な姿に触れてそうでもない部分も分かり、自分にとっては良かった」「社会に出ると、現実はこんなものなんだっていうことが分かった。職場体験を通じて人に必要とされることが大きな自信につながった」などと語った。