津久井ヶ丘幼稚園 グッドデザイン賞に コミュニティー性や機能性が評価

2024/11/28

園児たちと笑顔の南雲園長(上右)・ホールで遊ぶ園児(下右)・印象的な屋根

 長竹の学校法人かみや学園認定こども園津久井ヶ丘幼稚園(日下部全彦理事長)がこのほど、約60年にわたり「よいデザイン」を顕彰し続ける「2024年度グッドデザイン賞」を受賞した。

 同園は1979年に開園。2020年3月頃から老朽化による園舎の建て替えの検討を始めた。同年6月、3社によるコンペを経てナフ・アーキテクトアンドデザイン(有)に設計を依頼。決めた理由について南雲麻由美園長は「全く予想していない斬新なデザインでありつつ、津久井の土地に合う温かみを感じた」と話す。その後、幾度もヒアリングを重ね、園長いわく「わくわくが止まらない」新園舎が誕生したのは22年の夏だった。

 同社の中佐昭夫代表は設計について【1】道の駅のように2つの出入口から通り抜けできる配置でアクセス性を向上。【2】近付くと先端を高くした屋根が最初に目に入る。屋根が印象的だった旧園舎の佇まいを継承。【3】ホール棟と教室棟に分割、その間を通り抜けて園庭に出られる。ホール棟を単独で貸し出すことも想定、と3つのポイントをあげる。審査では、地域のコミュニティセンターとしての役割も担えるようなデザインや建物の機能性、印象的でユニークな屋根などが評価された。

 受賞について南雲園長は「一生懸命つくっていただいたのでうれしい。グッドデザイン賞の園舎で働けるなんて幸せ」と笑顔。中佐代表は「子どもたちや先生方はもちろん、保護者を含めた地域のさまざまな人の心に残り、親しまれる建築になれば」と語った。

 同賞は今年度、5773件が審査され、1579件が表彰された。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社