市立博物館プラネタリム 10億個の星を投影 8K全天周映像も同時に

2025/07/03

リニューアル後のプラネタリウムのイメージ

 相模原市立博物館(中央区高根)のプラネタリウムが7月にリニューアルオープンする。最新鋭の投影機とスクリーンに映し出されるデジタル映像システムを導入。約10億個の星と高精細な8K映像を同時に体験できる世界初のプラネタリウムとなる。一般投影は17日(木)からで、27日(日)までは事前予約制となる。

 市立博物館のプラネタリウムは同館が開館した1995年以来、目玉施設として多くの利用者に親しまれてきた。年間5万人以上が観覧に訪れ、リピーターも多く来場するという。今年開館30周年を迎えるにあたり、より魅力的な施設となるようリニューアルが計画され、昨年12月から工事が進められていた。

世界初のシステム

 今回導入されるのは、約10億個の恒星像で星空を再現する光学式投影機。また、デジタル式の全天周映像システムには、高精細な8K解像度のプロジェクターを採用。朝夕に染まる空や雲の流れ、月明かりなどを表現することができ、より鮮明で迫力ある「宇宙空間」を生み出す。

 このレベルの投影機とプロジェクターを組み合わせた仕組みがプラネタリウムに導入されるのは世界初。同館の学芸員・里見聡一さんは「肉眼で観測できる星の数は北半球で約4千個、これまでの当館のプラネタリウムが映し出してきた星の数は2万5千個だった。新型はその4万倍の10億個。天の川もリアルに体感できる」と圧倒的な世界観を表現する。

JAXAと連携

 博物館と隣接するJAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパス協力のもと、12施設を紹介する短編番組を制作したほか、JAXAの研究施設がある5市2町から成る「銀河連邦」加盟自治体の景勝地を映し出すことができる。市内の陣馬山山頂や市役所さくら通り、新・旧小倉橋など市内10カ所の風景を再現し、夜空の明るさにより異なる星の見え方も投影できるという。

17日から一般投影

 一般投影は17日から。混雑緩和のため、27日までの観覧は事前予約制(同館HPで受付)。観覧券は大人500円、小人200円、未就学児・市内在住・在学の小中学生などは無料。リニューアルに合わせて導入された年間パスポートは大人2千円、小人800円。問い合わせは同館【電話】042・750・8030へ。

ニュース提供元:株式会社タウンニュース社