淵野辺駅から歩いて６分にある「お好み じゅんじゅん」。お店一番のオススメは店主がじっくりと焼き上げてくれる「広島風お好み焼き」。中でも具材もりだくさんの〝デラックス〟は、お腹も心も満たしてくれる一品です。このほか、店主オリジナルの「だし焼きそば」やお酒も楽しむことができます。

　広島生まれの父をもつ店主の吉﨑昌代さん。スローフ－ドを広めようと、キッチンカーで関東圏をまわっていましたが、東日本大震災の影響を受け、キッチンカーの需要が減少。これを機に、よく訪れていたという相模原市の土地に店舗を構えました。

　目指しているのは、吉﨑さんが美大生時代に通った名物店。学生だけでなく、アーティストやデザイナーらも集まり、色んな人から色んな話を聞けて、人生の支えになった言葉をたくさん与えてくれるお店でした。〝きみは今、何も持っていないけど、若さという宝を持っているよ〟〝どんどん「真ん中」に向かっていけよ〟など、心が揺れ動いていた大学時代の吉﨑さんにとって、胸に刺さる言葉を掛けてもらえた経験が、今を生きる糧になっているそうです。「大学生をはじめとした若い人たちに、自分が感じた何かを伝えたい」。これも相模原に店を構えた理由のひとつになります。

　店内で流れる音楽はグランジロックやポストパンク。お好み焼き屋に似つかわないジャンルですが、これが吉﨑さんの雰囲気と相まって、お客とのトークを盛り上げる心地の良いバックミュージックに。モットーは「お客様はみんな仲間」。幅広い年齢層の方が常連客となり、全員トークでいつも賑わっています。

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