ガソリンスタンドに増えている「セルフ式」給油。人出不足解消などを目的に1990年代後半から全国的な導入が始まり、利用者のニーズに合う部分も大きく、広がっています。それでもまだ、セルフ式ではないガソリンスタンド、木俣商事は50年以上続くそのスタイルを、今後も変えるつもりはないといいます。

　「セルフで給油できない人もいるんです」。変えるつもりのない理由を尋ねると、木俣仁臣社長の答えはとてもシンプル。運転手らが自分で給油をする「セルフ式」のガソリンスタンドは今では主流ですが「例えばご高齢で車から降りるのが億劫な人、機械の操作が苦手な方などがいらっしゃるわけで、みんながみんなセルフで済むわけではないんです」。そのようなお客様に給油をすると「手伝ってくれてありがとう」と、「セルフ社会」の中に残っている、以前なら当たり前のサービスに対して感謝されることもあるといいます。

　50年以上、地域に根付いた地元のガソリンスタンド。これからも１台一台、クルマを大切にするお客様のために、心をこめて給油してくれる「ほっと安心できる」パートナーとして木俣商事は寄り添い続けてくれます。

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