店主は、畳職人で三味線奏者
「高校生の時、親から毎日言われてさ」。大石畳店の2代目、大石方哉さんは中学時代から津軽三味線に親しんでおり将来はその道に進もうと考えていました。
大石さんによると、少し前の畳屋さんには大工さんの出入りが頻繁にあったそうです。新築住宅に畳を納めることが多く、そのため家を建てる大工さんとの関係はとても深くありました。また、大石さんの父親は民謡が好きで「建前」の際、その自慢の歌声を披露することもあったそうです。
三味線を知ったのは父親の民謡の影響です。三味線は職業として憧れたほど好きでした。それでも大石さんは畳店を継ぎました。父親の説得が大きかったようです。ただ三味線は続け、現在も店舗の2階で教室を開いています。
1階の作業場で大石さんは日々、黙々と畳を作っています。畳は一見、それぞれに違いがないように見えますが、大石さんは自分が作ったものがわかるそうです。張る際に独自の工夫があり、より綺麗に仕上がっています。三味線も畳も、いわゆる「和」。それが「惹かれる点」ではないかと大石さんは考えます。師範であり職人でもある大石さん。それぞれに向かうときのまなざしは、とても力がありました。
情報
店名 | 大石畳店 |
住所 | 南区東林間5-3-5 |
電話番号 | 042-742-1482 |
営業時間 | 8:30~18:00 |
定休日 | 日曜 |