1985年8月にオープンした童人夢農場（ドリームファーム）。当時は、ピザの専門店は国内でも数えるほどで、イタリアの味をそのまま届けたいという思いから、薪窯にこだわったピザを提供しています。
「オープン当初は、アメリカンタイプの電気オーブンで焼くピザを提供していました。ところがチーズの業者さんからピザは薪で焼くもので、イタリアが原点なんだと教えてもらい、『それなら』とイタリアに行きました」と店主の梅澤勉さんは振り返ります。イタリアで本場のピザを食べ歩いた梅澤さん。最初のひと口を食べたときの衝撃はいまだに忘れられないと言います。「イタリアのピザのおいしさに衝撃を受けましたよ」。
日本に戻った梅澤さんは、イタリアで食べたものと同じピザを日本で提供したいと薪窯を取り寄せ、メニューをリニューアルして本場のピザを提供するようになりました。当時はモッツァレラチーズは高級で手に入らず、バジルはしそで代用するなど、いろいろな試行錯誤があったと言います。現在では、日本のテイストや素材を融合させたオリジナルのピザを提供し始めています。春にはアスパラ、夏にはたけのこ、秋には栗など季節の食材を使った季節限定ピザはイチオシのメニューです。
「旬のものを使っておいしいものを提供したい」という思いは、ピザにとどまりません。人気の自家製スカッシュもその一つ。同店で結婚式の披露宴が行われた時、新郎がしょうが農家に勤めており、生姜を使ったおいしいものが提供できないかと思い立ったのがジンジャーエールでした。その出来栄えは好評で、現在ではオリジナルメニューの1つとして提供しています。さらに、いちご、甘夏、ゆずなどを使い、その時々の季節の味を楽しむことができます。
そろそろピザが焼きあがった頃でしょうか。今日はピザとスカッシュでお腹いっぱいに！

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