心地いい自然の中の一軒家で、 美食と音楽、アートを愉しむ
四季折々の表情を見せる藤野の山並みを見渡せるカフェレストランShu。町役場を定年退職したオーナー、森久保周一さんと、ブティックを経営しながらコンサートなどの企画をしていた奥様、森久保和子さんが自宅改築を機に、2005年にオープンさせました。
オープン当初からの定番メニューは、3日間かけて作る本格チキンカレー。ベジタリアン対応のベジタブルカレーやタイ風グリーンカレー、焼きカレーなど、カレーの種類も豊富ですが、最近では同じ藤野のパン工房「ス・マートパン」とコラボしたサバのスモークサンドも好評とのこと。
イチゴやモモ、キンカンやカボチャ、ニンジンといった旬のフルーツや野菜を生かした自家製ケーキやジャムにも固定ファンがいて、「今年はいい出来だね」なんて会話も珍しくありません。
こうした旬の食材は、近くの畑でオーナーの兄が育てた野菜や、縁があって知り合った方々から安く仕入れたりできるそう。
「北海道旅行で知り合った奥尻島の漁師さんから、毎年新鮮なウニを送ってもらっているんです」と教えてくれたのは和子さん。
実は毎年7月、旬の期間だけ提供しているウニ丼は、なんとロサンゼルスからもうわさを聞きつけて来訪する人がいるほどの美味しさ。ミョウバンによる処理を行わないため、ウニ本来の甘さや香りを堪能できるのです。
こんなカフェレストランShuにはもう一つの顔があります。それは芸術。
「ここ、藤野は芸術の街。多くのアーティストがいらっしゃいます。その一方で昔から暮らしている地元の人たちもいらっしゃる。アーティストと地元の人たちが交流する場所になったらいいなと」
周一さんのそんな思いから、ジャズの一流ミュージシャンや津軽三味線などの本格的なコンサートのほか、月に1回程度、地元のピアニスト大塚恵美さんによるランチタイムコンサートも無料で楽しむことができます。
しかも、落ち着いた雰囲気の店内にも、アート作品が点在。グラスや皿などの食器類も、「できる限り、地元の作家さんのものを使わせていただいています」と和子さん。
そしてまた、Shuの魅力として忘れてならないのが、藤野の自然環境。「必要以上に手を入れない」という雑木林に囲まれていて、澄んだ空気と爽やかな風が感じられるテラス席ではペットの同伴OK。木漏れ日を眺めながら美味しい食事に舌鼓を打っていると、身も心もほどけていくようです。藤野の景色もこの店のご馳走の一つなのかもしれません。
情報
店名 | カフェレストランShu |
住所 | 相模原市緑区日連981 |
電話番号 | 042-687-2333 |
営業時間 | 11:30〜17:00( L.O 16:30 ) |
定休日 | 月曜~木曜(祝日は営業) |