橋本で6店舗を展開する「つきよグループ」。橋本での第1号店は「和酒ダイニング 月夜のこころ。」で2013年8月にオープンしました。

「おかげさまで『月夜のこころ。』は順調に売り上げを伸ばしていたので調子に乗っちゃったんでしょうね。翌年、別のエリアに居酒屋をオープンさせたんですが、これがうまく行かなかったんです」と赤裸々に当時を振り返るのは滝柳遊さん。つきよグループの代表です。

「地域を広げて展開したため、当時、私自身が各店舗のお客様一人ひとりと向き合う時間が減ってしまった。結果、街が求めるニーズを組み切れなかったのです。街にはその街の人がいて、その街の顔があります。どの場所もみんな違う。それならば、『月夜のこころ。』を出店した時の気持ちに戻って、徹底的に『橋本』と向き合いたいと考えました」

そう思い至った滝柳さんは決意しました。「橋本をもっと盛り上げたい！」と。

そして「橋本にコレがあったら面白いだろうな」という観点から、破竹の快進撃をスタートさせます。2018年に藁焼き専門店の「藁焼き酒場 月夜に遊ぶ。」、2019年に野菜巻きを炭火で焼く「炭火はじめ」、2021年にジンギスカンの「羊肉酒場 火辻（ひつじ）」、2022年に自家製ソーセージ販売店「252sausage（ソーセージ）」、そして2023年6月にはなんと滝柳さん本人さえ「やると思っていなかった」というスナック、「酒歌憩 juillet（ジュイエ）」をオープンしました。

すべて同じ「つきよグループ」の店舗でありながら、見事なまでにウリはバラバラ。これは先述したように、「橋本にコレがあったら面白いだろう」という視点から商材を選んだ結果だと滝柳さんは言います。

「でも、共通しているものもあるんです」と滝柳さん。「それは人。こだわっているのは人なんです」と。

つきよグループ各店のお客様にヒアリングした結果、「料理が美味しい」「店内がおしゃれ」といった来店動機の中で最も多かったのが「会いたい人がいるから」だったとのこと。

「何々が美味しいからココへ行く、という場合もあるんだけど、何々さんに会いに行く、何々ちゃんに会いたいから行く、という人が多い。それがウチの特徴だと思います」

そんな魅力的な人材を分析してもらうと、「スタッフみんな、酒好き、人好き、オモシロイこと好きってことですね」との言葉が返ってきました。看板メニューはバラバラですが、人の魅力という点はグループ共通の大看板なのかもしれません。「つきよグループ」の”あの人”に会いに、あなたも出かけてみませんか。

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つきよグループ