喫茶店ブームを経験し、もともとコーヒーが好きだったご主人の石井満さんが50歳でサラリーマンを辞め、2010年にオープンした石井珈琲店。「一生趣味のつもりだったんだけど」と話す石井さんが、30代でたまたま書店でコーヒーの焙煎の本を見かけ、手編み焙煎を始めたのがはじまりです。コーヒーはもちろん、焙煎の魅力に引き込まれ、今でも新しいコーヒーを焙煎するのが楽しみの一つだそう。

お店ではご主人が淹れたコーヒーを存分に味わうことができます。ちなみにお店の内装や外装はほとんどが手作り。DIYが趣味の奥様と一緒に作りあげていきました。「木のぬくもりを感じる店内で、ゆっくりくつろいでコーヒーを楽しんでいただきたい」とご主人は言います。

また、コーヒー豆の販売も人気。「大量に焙煎するのではなく、必要な時に必要な分だけ焙煎し、常に新鮮な豆を提供したい」という思いで提供しています。ブレンド豆の種類が豊富で季節によって内容の変わる「季節のブレンド」は人気商品の一つで、それを待ち望むファンもたくさんいます。また、ブルーマウンテンナンバーワン、ハワイコナエクストラファンシー、パナマ・ゲイシャなどの高級豆も定期的に提供しています。

コーヒー豆は生ものなので、焙煎するときは毎回手作業で欠点豆を取り除き、焙煎後も一つ一つチェックしています。「豆は正直だから。焙煎しているときは、色や香り、ハゼ（音）などをチェックして、豆の気持ちになって焙煎している。そろそろ気持ちよくなってきたなぁってね」。そして、「プロとしてお客様に楽しんでいただく事が第一だが、新しい豆を見つけてはいろいろな豆を焼きたいね」。豆好きな店主が焙煎したこだわりの一杯を、あなたもぜひ。

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