せき麺の愛称で親しまれている株式会社せき製麺。昭和4年に精米業で産声を上げました。麺の製造をはじめたのは昭和37年。津久井エリアでは法事などで親戚の集まりがあると、最後にうどんでしめる習慣があり、乾麺を自宅にストックする人が多く見受けられました。そうした需要を受け、麺の製造をはじめたそうです。

看板商品と言えば、創業以来の麺である「せき麺」です。製粉から製麺まで一貫製造している地粉うどんで、小麦の風味を感じられるのが特徴的です。同社では様々な商品を扱っていますが、ほかのどの麺も「せき麺」が基本になっています。続いて、若い世代を中心に人気なのが、国内産小麦100％自社製粉の原料使用した、「相模の麺（さがみのうどん）」です。一般的なうどんに比べ、細く、断面が楕円形状であることが特徴の麺です。もっちりとした食感と、つるっとした咽越しを感じることができます。ほかにも、生麺や極太麺、よもぎうどん、そばまでたくさんの商品があります。近年では、相模原のニューご当地グルメとして、相模原青年会議所らと開発したオリジナル麺のスパゲティ「さがスパ」も製造しています。

せき麺のうどんをその場で食べたいという方には、工場前の駐車場の一角に土日祝限定でオープンさせた「茶屋」がオススメです。釜揚うどん４００円をはじめ、メニューはどれもリーズナブルで、出汁のきいた最高の一杯を味わうことができます。早朝６時からのオープンですが、開店前から列ができることも珍しくありません。荒井社長自身も屋台に立ち、腕をふるっています。茶屋ではせき麺の様々な商品に加え、地元の名産品も販売しています。土日祝日に津久井方面にお出かけなら、ぜひおなじみのせき麺を美味しく味わえる茶屋に寄ってみてはいかがでしょうか。

イケメンよりせき麺。雄大な山々と自然が育んだ伝統の味をその場でも家庭でもお楽しみください。

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